
子供時代は自分を取り巻く世界が狭く、自分が育った家族・家庭が全てです。
その中で繰り広げられる、様々な事象・出来事が子供の自我や性格を作っていきます。
門限
例えば、家族のルール。
門限が決められていて、自分は夕方6時。友達は7時。門限が無い友達もいたりします。
門限に遅れ守らないと親に怒られます。
高校や社会人になって、門限の時間は遅くなっても、なくなることがない。
友達はまだ盛り上がり楽しそうに過ごしているのに、自分だけ抜けて帰宅しなければならない。
それでも、もう少しと門限に間に合わないだろうけど留まれば、それはそれで怒られるのはわかっているので、気が気ではありません。どちらにして楽しめないで苦悩します。
親は、特に娘には変な虫がついては困ると、厳しく門限を守らせます。
それに比べて男の兄弟は門限も緩く、夜遅くても咎められることがありません。
これは性差による差別です。
親は自分考えと安心のために、子供にどれだけの負担と苦痛を与えているかを考えなければなりません。
門限は要りません。
子供が自分で考えて判断することです。子供に任せます。
門限一つでもこれですから、日常の細々としたことにも口うるさく言われると、子供の主体は潰され、殺されていきます。
家に縛られ、罪と罰に怯える
また、自分の家で起こることは皆の家でもあることと思い、そのまま大人になって、考えが変わることは難しいです。
例えば、毎晩祖父がお酒に酔って暴れ、それを止める父や母とのいざこざを見て育った人は、どの家でもこうだと思い込みます。
また、嫁姑や夫婦の諍いが絶えず、一方からまたはどちらからも愚痴を聞かされ、ごみ箱にされた人も同じで、皆、子供は大人の愚痴を聞かければならないものと思います。
そこに、子供らしい無邪気で無垢な子供時代はなく、安らぎや安心はありません。
親の誕生日や、父の日、母の日には何かしなければならなかった子供時代があり、大人になってもその習慣を実行しなければならない。
自分はもうしたくなくてもしなければ、何か言われると怯える人もいます。
生家で何か行事がある時には、何をおいても駆けつけなければならない人。
親の介護のために仕事を止める人もいます。
そういう人たちは皆言います。「皆、どこでもそうじゃないんですか?」と。
そんなことはありません。個々それぞれで、その家・家庭に限られたことです。
家族のルールの境界線を乗り越え、自分のしたいようにすると「罪」となり、在りもしない罰に恐怖を感じ、怯えます
子供時代はそのものとしてはなく、大人になった私は、私の考えで生きていきます。
そうでなければ、いつまでの子供の視座と位置でしかなく、自分がありません。
親に呑み込まれてしまうと、呑み込まれていることにも気づかず、麻痺してしまい、親そっくりの人生を歩むことになります。
親から分離してこそ、自分らしく自分の能力が発揮されます。
自分の居場所と三つの自立
18歳以降は、生まれ育った家族を離れ、新しい自分の居場所を作ります。
そして、三つの自立があります。
- 空間的自立。親と離れて住み、親から独立します。
- 経済的自立。自分で稼ぎ、自分で生活します。
- 心理的自立。心の中の親を殺します。親子ではなく、人対人の人間同士という関係になります。
これを成し遂げて、やっと一人前です。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
(LAFAERO1 大澤秀行 『DIAGRAM』講座より、筆者まとめ)
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